2012/12/06

Museum für Druckkunst Leipzig

ライプツィッヒは音楽の街という印象が強いですが、書籍印刷業が興隆したことでもよく知られています。Museum für Druckkunst Leipzig(Workshops and Museum of the Printing Arts Leipzig)は、ライプツィッヒにある印刷博物館です。市中心部からは少し距離があって、Leipzig-Plagwits駅から、少し雪が残るなかをGoogleMapを頼りに歩いたことを憶えています。置かれているのが19世紀後半からの機械ばかりなので、アントワープのプランタン・モレトゥス印刷博物館とはまた違った趣きがあります。3階にわたって展示がありますが、なによりも染みついたインクの匂いがたまりませんでした。
 
外観。
1階。19世紀後半から20世紀初頭の印刷機が並ぶ。
1960年代の機械。
組んだ活字と印刷結果が置かれています。
2階。Type Foundry(活字制作所)。
エッチング工房。
現代のデジタル写植も視野に入れているあたりが良いですね。
音楽の街だけあって、楽譜制作についての紹介も。
活字保管所。
3階。

2012/12/05

GRASSI Museum für Angewandte Kunst Leipzig

ベルリンから バッハゆかりの地ライプツィッヒへ移動。12月になり街はクリスマス・マーケットで賑わっています。
  
グラッシ工芸博物館は、、ベルリンに次いでドイツで二番目に古い歴史をもつ工芸博物館ですが、現在の建物は2007年にリニューアルされたものです。なぜグラッシという名前なのか気になったのですが、ライプツィッヒゆかりの企業家で文化事業に多くの寄付をしたフランツ・ドミニク・グラッシという人物の名を冠しているようです。
  
コレクションは美術工芸、楽器、民族のコレクションに分かれ、それぞれが相当のボリュームがありました。工芸部門は、アール・ヌーヴォーから現代までを展示しており、机や椅子、調度品などを一カ所に並べて、各様式の室内を再現して見せていました。時代順の展示なので、それぞれ時代の変化がよくわかるようになっていました。
  
展示の量が多いので、じっくり見るのに一日かかってしまいました。

外観。
各様式のインテリアの再現。
機能主義の椅子たち。
プラスチックの時代。
中央の直線上に椅子が配置され、その周囲に雑貨や陶器を時代ごとに並べています。
ディーター・ラムスのコーナー。
現代のプロダクト。グルチッチのOsoromも。
驚異の部屋の文物を紹介するコーナー。
カップが一面に展示されてました。

2012/12/04

Neue Nationalgalerie Berlin

ミース・ファン・デル・ローエの代表作である新ナショナル・ギャラリー。1968年の建物とは思えないくらい、カッコ良かったです。暗くなってから来館したので、Mark Wallingerの作品を思い出しました。

外観。奥の景色が透けてみえます。
2007年のターナー賞受賞作品である「熊」がいたギャラリーです。
椅子はもちろんバルセロナ・チェア。

Kunstbibliothek Berlin

ベルリンの美術工芸美術館を見たかったのですが、残念ながら改装中でした。お隣にあるアーティストブックとメディアアートのコレクションを有する美術図書室を見学しました。Erik Steinbrecherの展示では本とモノがバランス良く配置されており、参考になりました。

Erik Steinbrecher "UBER ALLES"という展示。
展示室入口。
2007年にKIOSKのコレクションも収蔵されている様子。
ドイツに来てから黒枠のガラスケースが増えた気がします。

Hamburger Bahnhof- Museum für Gegenwart|Berlin

ハンブルクからICEでベルリンに移動しました。だいたい2時間ほどで到着です。ハンブルガー・バーンホーフ現代美術館は、19Cの元駅舎を改装した現代美術館で、長く伸びた広い空間が魅力です。改修プランはJosef Paul. Kleihuesが手掛け、1996年11月に開館しました。

外観。プラットフォームの分だけ奥に長く伸びています。
Martin Honertというデュッセルドルフで活動しているドイツ人アーティストの展覧会をやっていました。
白い壁面に色の濃い鉄骨が映える、メリハリの効いた空間です。

一室が大きく大規模なインスタレーションにも対応可能です。作品を飾る空間の大きさが作品のサイズを決めるというのは良く言われていることですが、この広さは魅力的です。

コレクション展としてはARCHITEKTONIKA2という展覧会が開催中。建築がいかに都市空間を定義するかというテーマに沿って、作品が並べられていました。

Bruce Nawman.


外の景色。駅の雰囲気が残っています。
展示室とは別に帰路のための通路が設けられていました。

2012/12/02

Museum für Kunst und Gewerbe Hamburg

コペンハーゲンからの列車でハンブルグに着くと雪が舞っていました。12月に入り一気に寒くなりました。MKGハンブルグは中央駅から歩いてすぐ。3層の回廊式空間を有する大美術館です。訪ねたときの特集展示は、Alexander McQueenでした。2012年12月にデザイン部門の展示をリニューアルしたそうで、30台ものシェルフが並ぶ壮観な展示が出来上がっていました。収蔵庫をそのまま回廊に出してきたような光景です。一点一点をじっくり見るというよりは、それぞれのカテゴリーをざっくりと把握するのに適しています。館内が広いので、考古から楽器、家具にファッションと多様な内容でした。ヴェルナー・パントンが手掛けた有名な食堂を再現するなど、各時代の室内装飾を見せる再現展示に力を入れているようです。

外観。
訪ねた時は、Alexander McQueenの特集展示でした。
考古展示室は、一室毎に斬新な色使いで色分けされています。
Cabinet of Wonderの蒐集品を集めた展示。壁のワニも良いですね。
室内装飾を様式毎に再現展示でみせていました。
Thonetの展示。なぜか一段ずつ位置が上がっています。
最近新しくなったというデザイン部門。壮観でした。
アーカイブの展示。回廊に30台のシェルフが並んでいました。
端から狙って撮ってみました。
デザインオブジェクトの保存に関して、箱の問題は無視できませんね。
上のほうは見えませんが、収蔵庫的な空間の見せ方なのでこれもアリでしょう。
このカタログが欲しかったのですが、非売品とのこと。
ディーター・ラムスの旧事務所を再現したコーナーもありました。
Verner Panton内装のSPIEGEL-Kantineも再現。
テーマ展示:サステナブルのコーナーから一枚。Chair Farm design by Werner Aisslinger. dezeenで見たのですが、現物は感動的ですらありました。
ブックショップは、ドイツらしくケーニッヒが運営していました。